プーシャン家の日常

つぼマニア兼脉オタクと、医学史中心中国学マニアの生活感なさすぎな日々

プーシャン家の水無月祓えと、その水無月と その4

2024.07.13 18:00:37

新暦水無月(6月)末日、プーシャン家の片方は、退院して帰宅した。今回は「楽病」というほど楽ではなさそうだが(たしか15年前は「闘病」というほどの状態ではないので原稿を「楽病」と称したのだったと思う)、今回も、やはり、患者本人に、深刻そうなようすは見られない。授業には、翌日7月1日から復帰している。声のかすれはあるが、とりあえず、務めては、いるらしい。

最初の一週間は、おっかなびっくり。なにぶんはじめてのため、あらゆることが不安である。最初は、とにかく「かぐや」の警告音にびくびくしながら過ごした。「排液の排出速度が遅くなっている」といわれると、患者本人は、体勢を変えて立ったり座ったり。こちらも寝てはいられず起きてしまう。体勢を変えると排液の流量が変わるというのがよくわからない。途中から、夜中でもテレビをつけるとウィンブルドンをやっていたのが、なんとなく救いだった。

そもそもがヒトのお腹に穴を空けたのである。これがおっかなびっくりでないと逆に怖いかもしれない。たいていふさがるまで2~3ヵ月かかるのだそうで、その間、出口部(というらしい)をぬらさないように入浴が制限される。これが困る。カテーテルをまとめて巻き、ラップで保護してテープで止め、ぬらさないようにさらにラップで巻き、水力を弱めて遠位をシャワー。最初はこれだけでも怖くて、濡れタオルで身体を拭くだけにとどめていた。

一日の時間のうち三分の一をかけて「かぐや」を終了すると朝になっている。機材の会社と病院とに同期されたデータを、一応は写真にとり、もらってきたノートに書き写す。排液が透明であることを確認し、廃棄する。毎日がこれの繰り返しとわかると、少しは落ち着いてくる。

7月4日に機材の不具合が発覚、旧称「B」社のコールセンターに電話すると、翌朝に代わりを持ってきてくれた(そうだ)。この時がいちばん緊張した。

お灸も再開してみた。もし、だが、いくらかでも体調を整える役に立っているのならば、お灸ならば(カマヤミ〇やせん△んきゅうなどならば)誰にでもできる。とりあえず現在はその効果的なやり方を模索している段階、ということにしておきたい。

現在、7月13日。明日で退院から2週間。〔文責・きか〕
(たぶんまた、タイトルを変えて続きます)

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