ラ・プティット・バンド
福島市音楽堂。開演前です。
友人の夫君が所用で行けなくなったというので、ペア席の片方を譲り受け、聞きにゆきました。友人は関東から。東京でのコンサートの日は都合がつかなかったとのことで、福島での日程を選択したのだそうです。駅前のバス停で落ち合うことができました。
いい演奏会でした。
ジギスヴァルト・クイケンのヴァイオリンの響きも、チェンバロやそのほかの楽器やソプラノの声も、とてもきれいで心地よいものでした。
何かピアノの入門テキストに、ピアノの音をイメージして「びろうどの上を粒のそろった真珠が等間隔で転がってゆく」というような表現があったと思います。チェンバロの音は、真珠というより、古いヨーロッパのガラスビーズのようであり、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・フルート・オーボエとソプラノそれぞれの音声は、重なり合い「あやをなす」ことで、一枚の上質なタペストリとして折りあがり会場いっぱいにひろがってゆくのです。まさに「至高のバッハ」。
ここ7年余り、音楽を聴く余裕もなかったのですが、最近、それも取り戻しかけてきたところで、とてもありがたいお誘いでした。Thank you again.〔文責・きか〕
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