踊らにゃ損
東北大学正門入ってすぐ東南のイチョウは、11月の中旬、撮影する方々でいっぱいだった。
いつかも書いたが「あほなおまいにゃなびかぬぞ」というやまだ紫の『性悪猫』の一節を、このころになるといつも思い出す。上は24日、下は23日。
だが、もっともきれいなころ、いつもは目に留めない方々にも注目されるのも当然なのだ。
今年は、11月16~17日あたりに、しぐれる寒い日があって、その時から、黄色に燃え立つ葉の隙間がわかるようになった。もう、イチョウは冬になったのだと思った。下は11月10日、その間に今年のピークがあったことになる。
こうしてみると、「同じあほなら踊らにゃ損」だったと思う。もっともきれいな一枚が、やはりこの間に一枚、あったほうがよい。
私は、成人式も出なかったし、いつか書いたが学位記授与も出なかった(その当時は「文学部、1名、欠席です」でザワつくほど、もらう人がいなかったらしい。あとから聞いた。どうしても非常勤が休めなかった日だったのである)し、結婚式もしなかったので、人生の節目での思い出が少ない。自分に足りないところって、「そういうトコだよね」という気がする。〔文責・きか〕
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