プーシャン家の日常

つぼマニア兼脉オタクと、医学史中心中国学マニアの生活感なさすぎな日々

体系化ということ

2022.03.20 19:09:42

どなたかがつぶやいておられたことに、「その分野を体系的に学んだ専門家に、断片的な知識のみで意見を言う方の気がしれない」というのがあった。医学と歴史の分野に多く、物理ではあまり見ない現象だとも…とすると、つぶやかれたのは物理関係の方だったのだろう。

何年かまえの数年間、たぶん年齢的に体調がコンスタントに悪かった。ある文献を「そうは読めない。その言葉はそういうふうには使われない」と学生さん(一度は社会に出られた方)に言ったところ、「他の文献も読んでいなければわからないなどというのは恣意的であって、学問ではない」と言われた。ちょっと驚いたが、反論する気力がわかなかった。どこから反論すればわかっていただけるのか、今でもわからない。

村上陽一郎氏によれば、「科学史」は1970年代から「文化人類学化」したのだという。だが、「文化人類学化」を喜ばない方も(専門家でない方に)いる気がする。わかりやすい評価につながらないので煮え切らない論旨になるかもしれないが、わからなくても異文化の存在を知ってはおきたい。それが体系化につながる気がするからだ。〔文責・きか〕

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