プーシャン家の日常

つぼマニア兼脉オタクと、医学史中心中国学マニアの生活感なさすぎな日々

医則57条

2016.12.27 11:52:56

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データは曲直瀬道三の『切紙』所収のいわゆる「医則五十七条」です。私には日本人の漢文を、日本人のつけた訓点によって読み下すのは難しく感じられ、白文として見て勝手に読み下すほうが楽だと感じます。青字で示し損ねたところなどまだあると思いますが、とりあえず。
私はこれを「当流」から外向きへの表明と考えていましたが、内向きの戒めと解釈すべきとのご指摘をうけています。〔文責・きか〕

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日本医学史年表試案1

2016.03.14 12:36:41

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データは「日本伝統医学史年表試案(1600年まで)20160314」です。
sheet2のreadmeに書いておきましたが、もともとは、明治国際医療大学の斉藤宗則先生を代表とする科研費プロジェクトの際に浦山きかが自身の担当分を一瞥するために作ったものです。

まだ完成しているとは言えないので、お気づきの点をご教示ください。
  
先週(3月5日)、関西に出かけた際に京大で「富士川文庫」の整理と画像公開についてのお話をうかがいました。画像ができたとして、 ひきやすい図書目録を作るにはどうするかという課題も示されました。
たとえばですが、上記データのようなエクセルによる年表を使った方法があります。
 
つまりは、上記のエクセル表を、富士川文庫所蔵本で作ってしまうのです。年表という研究成果であり、一般向けの索引としても使えます。

エクセルなので、よみがなでも、漢字一字でも、作者でも「検索」が可能になります。
これに、画像のリンクを張り、相違する版本が収蔵されていればM欄より右に入れます。富士川文庫図書番号も入れ、『日本医学史』との関連も入れられれば、使いでがあるでしょう。情報としては煩瑣になりますが、可能であれば同一書の所蔵館とのリンクを張ると、見るとそれで論文が書けそうですね。

もっとも再考すべきはD欄の分類項目です。暫定的に、「医方」「仏典」「医書注釈」「和刻漢籍」を、同一にD欄に入れてしまっていますが、ほんらいは「医書の範疇と評価」の変遷について、少なくとも中国・韓国・越南・日本のそれらを考慮してうえで、作る必要があります。日本の図書分類については、国文学研究資料館の研究会でもたびたびどうしたらよいかと話題にのぼるところですが、とりあえず、一度、暫定案でもよいので、決めてみるべきでしょう。

この試案に入っていませんが、書籍及び人名の「別名」も(よみがなも含め)いれると便利でしょう。
 
年代が諸説ある場合もあると思いますが、根拠のあるほうをメインとします。

これに、wikiのように随時書き込みや意見を受け付け、監視する係を設け、新事実が発見されたり、誤記が見つかったら書き換えてゆけばよいのだと思います。9000点余、やってやれないことはないと思います。ご参考までに。〔文責・きか〕

2017年1月3日。sheet2の「武田化学」は「武田科学」の誤りです。ご指摘有難うございます。〔文責・きか〕

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人鏡経

2013.10.15 10:50:18

『臓腑證治圖説人鏡経』巻之八 後半部(オリエント5642行目~573頁)〔〕は原文細字双行。

黄色は文字鏡。

 

頭面圖

其首者、始腦戸後項大筋宛宛中、爲風府。項兩傍爲

頸、頸上爲腦。腦上爲巓。巓前頂前爲顖。顖

前爲髪際、髪際前爲額顱。額顱前兩傍爲額角、額角

兩傍耳上髪際中隅。曲隅前爲眉骨。眉骨前

爲顔。顔下爲鼻。鼻上山根爲兩傍爲目。目内連

深處爲系目。内眥爲睛明、外眥爲鋭眥。耳本脉中爲

足青耳下中爲頰車。耳前髪脚爲兌髮。耳上前廉

爲上関。耳前目下爲下爲下爲頷。頷中

爲頤。地閤上爲承漿。口内前小者爲齒。傍大者爲

牙。根内爲齗・齒内爲舌。舌根爲舌本。本上對爲懸癰。

(以下566頁)

口沿爲唇。唇上爲人中。人中上兩傍爲鼻孔。

 

腹脇手臂圖

(以下567頁)

其手者、從肩前後之下爲膊。膊下對腋爲臑。臑有内

各有前廉後廉盡處、爲肘、一名下爲股一

臂。臂有上骨・下骨。上骨爲輔骨。臂有上廉・下廉。臂

分内外。亦有前廉・後廉。臂骨盡處爲腕。腕下踝爲兌

骨。上踝爲高骨。骨下動脉爲關。關後爲尺、關前爲寸

口。寸口骨爲束骨。束骨前爲掌。骨後肥肉際爲魚際。

魚際外爲兩筋。兩筋前爲岐骨。岐骨前爲虎口。

其胸腹者、從前隂後。後隂前爲屏翳。兩筋間爲簒。簒

内深處、爲下極。下極之前男爲隂廷、女爲窈漏。隂廷

下爲隂器。隂器上爲聚隂。聚隂上爲毛際。毛際両傍

(以下568頁)

動脉中爲気衝。気衝上中爲小腹。小腹内爲中極。中

極上爲關元。關元上爲臍。臍上至鳩尾爲腹。鳩尾爲

心蔽骨、一名臆。臆上爲胸。胸中兩乳間爲亶中、一名

元児。胸兩傍高起處爲膺。膺上横骨爲巨骨。巨骨上

爲缺盆。缺盆骨爲會處連舌本起者爲結

喉。結喉両傍各一寸五分。在頸大脉應手可候五藏

氣處、爲人迎、一名五會。人迎上曲頷前一寸三分、

中動脉處爲大迎。大迎内爲喉嚨。喉嚨上爲頏顙。顙

内爲咽門。

其脇者、脇上際爲腋。脇骨下爲肋。液下三寸、從脇至

(以下569頁)

胠八肋骨間爲季脇。季脇下空軟處爲外爲

腰脊圖

(以下570頁)

其腰脊者、脊骨節爲椎〕骨下盡處爲尾。

鋭爲尾蛆骨、一名骶骨。丁計切。背曰骶又臀也〕骶骨兩傍爲扁

骨。扁骨之内陽曰十二髎、隂曰八髎、盡分各處爲尻。

尻上横者爲腰藍骨。藍骨上爲腰骨一名

〔口亞切〕脊内爲脊骨凡二節通項骨

三節、共二十四節、脊肉爲銭銭兩傍爲膂。膂内爲

一名〓(=月+毎)〔音梅背肉〕〓上兩角爲肩解。肩解下成片者爲

一名膊。肩兩端骨間爲髃骨。際會處爲三

柱、三柱之上兩傍之前爲

(以下571頁)

足膝圖

(以下572頁)

其股膝者、從足跟爲音短〕上爲踵。踵上爲腨、一名

腓腸。腓腸之上膝後曲處爲膕。膝上至腰、下通爲

捷、捷上兩傍爲機。機後爲臀。臀肉爲音隨〕

機前爲髀厭、一名髀樞。樞下爲股、一名胯。胯骨爲

音汪郎〕股下爲魚腹、股外爲髀股、髀之前膝上起肉

爲伏兎、伏兎後交文中爲髀關。關上横骨爲枕骨。關

下膝解爲骸。膝解中爲臏〔音賓〕。臏下通爲

下爲後輔骨。兩傍爲音敲。脛也〕音汗。膝骨〕、一名

音煬、脛骨〕亦名脛骨。脛下盡處爲曲節、一名腕。

其足者、從大指爪甲之後、爲三毛。三毛後横紋爲聚

(以下573頁)

毛。聚毛後爲本節。本節後爲岐骨。岐骨上爲跗。跗内

下爲覈骨、一名核骨。大指下爲跖。跖下爲後爲

板。板後爲足心。足心後爲足掌。足掌後爲跟。兩踝相

對爲腕内踝之前大骨下中爲然谷。外踝上爲絶

骨。足外側大骨下赤白肉際爲京骨也。

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