プーシャン家の日常

つぼマニア兼脉オタクと、医学史中心中国学マニアの生活感なさすぎな日々

白い花の意匠 

2017.01.18 11:52:23


今年初めてのお買い物。これにティーカップがついた「トリオ」です。日本の作の里帰り品。時代は明治末か大正初というのがお店(「11th Avenue」さん。深夜の眼の保養地の一つ)の判断。

鳥はツバメだと思います。では、この白い花をつけた枝は何か?
実は、一見したときに「ノイバラ」だと思いました。白い五弁と黄色の花芯に、見覚えがあった気がしたからです。なんとなく「房咲き」感もあります。お店のHPでは「シダレザクラ」となっていましたのでそれもあるかな?どうも私の第一印象がハズレというのが、「植物の意匠」では多いからです。

こういうときに歴史は必要。ネットで見る限りですが、日本の野生種のバラ(ノイバラやハマナスなど)がヨーロッパに渡り、改良を加えられた…というくだりをいくつか見つけました。http://trendripple.jp/29335.html
とすると「つるバラ」を(日本を代表するものとして?)絵付けし得たかも知れないと思うのですが、どうでしょうか?
なお、上記のサイトで引用されている写真のもとのサイトでは、「モリイバラ」「ニオイイバラ」が絶滅危惧種と書かれていました。四月から五月にかけての、ツバメとノイバラの取り合わせが見うけられなくなるのは寂しい以上のことだと思います。〔文責・きか〕

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葉の意匠

2016.06.26 12:25:07


コスチュームジュエリーという言葉を知ったのは6年前。疲れるとなんだか夜中にキラキラしたものが見たくなる一時期があり、ネットを眺めているうち、どういう経緯か、その言葉と出会ったのです。貴石を用いないアクセサリーのこと(半貴石までは含まれるようです)。
ほぼ同時に、「トラベルジュエリー」という言葉も知りました。旅行中に本物を紛失すると困るため持参するアクセサリーなわけで、本物を模したイミテーションが原義でしょうが、コスチュームジュエリーを表現することもあります。
  
個人的に「最強のトラベルジュエリー」と思っているのがこちら。AVONのブローチで、つけてしまえば場所をとりません。ゴールドとイミテーションパールが無難。香水という液体も持参不要で、この葉が蓋でロケットのように横開きができ、練り香水が仕込んであります。好き好きでしょうが、祖母のタンスを思い出すような古めかしく懐かしいにおいがします。

さて、これはポプラの葉であろうと思っていたのですが、葉脈が違います。「植物の意匠」シリーズは、菊花以外はどうもこのパターンで、最初につけた「アタリ」がことごとくハズレ。

手始めに葉の形状と葉脈を調べました。こちらが素人のため調べが及ばないのでしょうが、分類が簡単すぎる気がします。「つくばの裏山の樹木」についてのブログを見つけ、独自の葉脈分類を参考に拝見したのですが、書きかけで更新はされていないのが残念でした。

葉の形状は、心(臓)形。単純な鋸歯あり。
葉脈は、羽状に似るが主脈から傍脈への分岐点は「対生」で、平行線を保って、各おの葉縁に到達する。

何の木かずっと見つけあぐねて散歩に出た今日、仙台市東一番丁通の街路樹の葉に、そういう条件の葉をみつけました。ボダイジュ。おりしも、黄色い小さな花をつけています。実は一つということはありませんが丸いのがつくようです。メーカーを考えれば「セイヨウボダイジュ」かもしれません。

さて今回は当たっているでしょうか。〔文責・きか〕

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菊の意匠

2015.11.23 09:44:47


明代のふたもの。一辺は8センチ強。勝手につけた銘は陶淵明にちなんで「柴桑里」。印泥を入れていたらしく、中にその朱が残っています。
本日小雪。仙台は雨。路上でまだ見かける菊の花も、枯れすがれてきました。〔文責・きか〕

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マメ科の意匠

2015.10.13 20:31:39


インドのANOKHI社のたぶん新柄。太陽光が入って右側が白っぽく映ったのですが、本来は左側のような赤い色をしています。

マメ科植物、当初のイメージとしてはカラスノエンドウかエニシダだったのですが、違うのかもと思い始めました。スィートピーでは葉のかたちが合いません。現時点では、「インド藍」(ナンバンコマツナギ)ではないかと思っています。

もうひとつわからない植物。

北京語言大学の逸夫体育館前(テニスコートあたり)の木です。少し雨が降ったあとで、湿って茶色くなっている部分があり、これがアオギリの果実の心皮に近いような気もしますが、やはりわかりません。〔文責・きか〕

【補足】一年後の2016年10月26日の記事で、わからない木の名が判明。「モクゲンジ」でした。

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ホップの意匠

2015.07.11 10:31:21

 
ブローチです。年代はそれほど古くなく、40年以内だと思います。「まつぽっくり」として売られていましたが、当初は「クマシデ」ではないかと思っていました。クマシデは東北大学植物園(あるいは文系生協)の入り口付近に生えていて、なじみがある木だからです。

ただ、クマシデだとすれば、葉の形状はケヤキのようでないといけません。デザインだからどうでもいいレベルだったのだろうで済ますべきか?と悩みつつ、葉の一枚が三つに分かれていることに気づきました。その点は忠実に再現したのなら、少し葉が細身ではありますが、これはホップです。

ビール好きの方がこれをつけて、この時期ならビアガーデン、或いは10月にオクトーバーフェストにおいでになるならおしゃれかも知れませんが、当方不調法にて。〔文責・きか〕

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