プーシャン家の日常

つぼマニア兼脉オタクと、医学史中心中国学マニアの生活感なさすぎな日々

ばんて部の長い2か月 その1

2025.05.27 11:56:21


4月15日16時58分。この時点では、この虹が吉兆なのか凶兆なのか、判断がつかなかった。ただし、その夜、ばんて部員(私)は、タクシーの来ない夜道を、少しでも早く目的地に着きたくて、走った。走りながら、凶兆だったと思った。

3月23日日曜午前、ばんて部員(透析本人)の腹膜透析のカテーテルが横隔膜を突き破って穴をあけ、(のちにわかったところでは2か所。確率としては1%しか起こらない)
透析液が胸腔に流れ込んで呼吸困難となり、病院に電話、SPO2は90を下回っていた。「横隔膜交通症」と診断されてそのまま、入院。
もともと、排液がうまくいかなくなる傾向はあった。カテーテルはいい位置につけているらしいのだが、何せそこには腸がある。注液がうまくできない、と、ばんて部コールセンターに電話した間に注液が再開したのだが、それは横隔膜に穴があいたためだと推測される。
横隔膜の穴をふさぐ手術が企図されたわけだが、外科の予定が立て込んでいるとのことで、入院したまま時間が経過。手術の日程は15日火曜に決定し、3日から10日まで一週間帰宅。
当初の予定では、カテーテルの位置をもどし、固定する手術も企図されていたが、なぜか再び透視してみたところカテーテルは本来の位置に戻っていたそうで、これもレアだそうだ。
その間、腹膜で透析するわけにはいかないので頸部より血液透析を2度実施。
15日火曜に手術、染色して内視鏡手術。
虹を見たのはその手術後である。

その夜。
横隔膜の穴をふさいだはいいが、術後、数時間で大量出血が起こり、
入院していた病院からDBDX(ピンインのアタマ4文字)病院へ救急搬送、
内視鏡にて胸腔内の疑わしい血管を「栓」でふさぐ手術を敢行。
その「栓」が可能なのが搬送先の病院であった。
これから救急搬送します、と電話を受け、部員は走った。一本道を東へと走ってくるはずの救急車より、早く着いた。
若い医師に説明を受け、手術。
ただし、「疑わしい」血管を2か所ふさいだのみで、犯人はここだと断定するには至らず、ICUに何日か留め置きになるというのが当初の見込みだった。少しICUで話ができた。
翌日、もとの病院にもどされた。DX病院でないとできないことはすべてやったということだそうだ。
しごとのあと、もとの病院に行って所用をすませた。いったん外科に転科。
その日は荒天というか、桜にとつぜん降りかかる雪。うまく写ってはいないが旭ヶ丘駅にて。

ただ、出血はなかなか止まらなかった。これは胸腔内ではなく体表の血管の損傷だろうと推察され、胸帯による圧迫が始められた。ベッドに固定された状態であったという。
おそらくこれが功を奏し、容態は安定。
20日より輸血をやめ、21日より胸腔内にたまった血を少しずつ抜きはじめる。部員(本人)のたっての希望により、20日は、部員(私)は予定通りの所用で上京している。
その後は、これまで作業のため身体にあけた穴をふさぎ、ドレーンを除去し、再び腹膜透析が可能なのかどうか、見極めの時期に入った。
だが、その後も一筋縄ではいかなかったのだ。〔文責・きか〕
 

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かぐや様は切り上げたい

2024.11.09 20:38:29


表題、「遅らせたい」だと語呂がいいが、そうもいかない。
透析機械で「排液」がけっこう腹腔内に残ったまま注液に転じると、時間通りに切り上げたいのではないか、などと邪推してしまう、というのがその意味だ。

処方が変わって、アタマの中に「貯留」する疑問符。少しずつ「慣れ」てきているが、いわゆる「出口部」が完全に閉じていない感じが最大の問題点である。

タンクのカビは防げている。

透析ブログは何名かの方々を拝読しており、更新されない日が続いておられた方が更新されたりするとほっとする。

写真は11月6日、東北大正門の東南のイチョウ。先月10日ごろからわずかずつ色を変えてきたイチョウも、明らかに黄葉になっている。〔文責・きか〕

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秋のばんて部出口部

2024.10.01 10:02:57


定点付近のナツメの木である。今年は鳥たちに大人気だ。例年は実をつけても、ちょっと離れたところにあるビワの木ほどは人気がなかったのに、今年はカラスが一度に最大4羽止まる大盛況。木の下からはヒトが、樹上からはトリが食べてゆくので、ちょうど取りにくい位置の実が残る。

そして、いつものように、ほとんど上記は以下と関係がない。

部活課題のスキンケアのこと。

腎臓の働きが弱ってくると、皮膚に痒みが出るらしい。汗をかいたところなどが軽く盛り上がって赤くなる。ショルダーバッグをかけて出歩いた後、肩ひもがあたった部分だとミミズバレのようになる。痒いだろうと思う。これが「排出されていない毒素」のする悪さの一つであるらしいが、この「毒素」という言い方、なんとかならないものだろうか。恐怖心をあおるだけな気がするのだが…。

その赤みは、しばらくすると消えてゆく。少し時間がかかる場合もある。腎臓が平常営業している者でも、皮膚が目視で何ともなくとも痒いときがあるが、それが速攻で捨てられてゆくから意識にのぼらないだけであって、原理として同じことは通常でも起こっているのかもしれないとも思う。

その赤みの出る位置は、「ショルダーバッグのひも」のようにわかりやすい場合(外的刺激との因果関係が明確)と、わかりにくい場合があり、そのわかりにくい方は、さらに赤くなる頻度が高い位置と、偶発的?と考えられる位置とがある。鍼灸などを知る人であれば、その部分が恒常的にか臨時にか、めぐりの悪い箇所なのだろう、という理解となるだろう。散鍼あたりがいいのかもしれない。そこにその都度シラクしたらどうだろうと思わなくもないが、また別の問題が発生すると困るので、スキンケアにとどめる。

14.5年間、まとめると1か月ぐらい(入院のため)お灸をしなかった年はあるが、たぶん一年340日ぐらいはお灸をしている。一回タイヤキ的に60壮と計算すると、たぶん何十万壮をすえている。今年、ちょっとした手違いで「弱」でなく「ソフト」を購入してしまい、意外とよいということになり、そのままソフトをメインにすることにした。たぶん、そんなふうに皮膚が弱っているのだろうと思う。外用としては、いまのところ、前回「雨降りの~」で書いた白いユースキンを継続中。〔文責・きか〕

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雨降りのばんて部出口部

2024.09.24 10:39:26


9月21日、おたまやばしから広瀬川の上流側。このあと水嵩がどんどん増してゆき、翌日に最大となる。
豆粒ほどの白いサギが見えている。が、景色と鳥は、以下に全く関係がない。

「ばんて部出口部」発足にあたり、買ってよかったもの。ただし「今まで無かったのか」感が強い。
空気清浄機。「つなぐ」などの操作の際、空気の表示が「キレイ」だと、とりあえずは安心できる。
ハンディタイプ掃除機。機材を設置したまま、周囲を簡単に掃除しようすると必要な気がする。

目下の部活動は、排液タンクの部品である「蛇腹ホースとの戦い」に重きをおいている。排液タンクの内も外もカビの脅威にさらされている。雨が続くとなおさらだ。3日(3回)だけ使用した蛇腹ホースが予備的状態でもう1本あるが、乾燥させておくと全く問題が発生しないことから、水滴を完全に毎回除ききれれば、あるいはカビないのかもしれない。おそらく水滴の除去にもっともいいのは「キムタオル」ではないかと思う。キムワイプを使うこともある。なんとなく蛇腹ホース内部が黒ずんでいてカビが疑われるときには、アルコール消毒液を吹き付けたブラシで当該部分をぐるっとこすると、そのあと二日ぐらいは大人しい。

課題のスキンケアは、まだまだ途上で、きっとずっと試行錯誤が続くだろう。ウチでは「ユースキン」の白いほう(シソラ)が使い心地もよく、痒みがでにくくなるようでもある。〔文責・きか〕

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残暑のばんて部出口部

2024.09.13 09:50:24


9月11日朝8時10分ごろ、仙台市小松島。サギの家族?(小さいのが2羽、大きめのが2羽)とカップル?(大きめ2羽)がいて朝から賑わっていた。夏の間にヒシは除去されたのだが、水中のコカナダモは除去されずに残り、可憐な花(ほんとうに花はそうなのだ)が水面から顔をだしているのも、実は写っている。ただ、この写真は新しく作成したカテゴリ及び今日の内容にほとんど関わりは無い。

プーシャン家にはもともと「トンカチ部」という部活があり、冬に自宅まわりにできたツララを割る、というのがその主旨なのだが、ここのところ暖冬らしく、ひと冬2回ぐらいしか出動しなくなった。このたび「ばんて出口部」という部活を新たに設置したが、こちらは毎日活動している。内容としては「プーシャン家の水無月祓えと、その水無月と」の続編であり、カテゴリを統一した。はじめ呼称を「ばんて部」と考えたが、これは旧称「B」社の現在の社名が言いにくいのを訛って発音したものなので、「出口部」を付加した。腹膜透析をしている方なら、すぐおわかりになるはずだ。

最初は起きていた夜間も、ウィンブルドン(このころはほぼ眠れず)、パリ五輪(半分は見たぐらい)、パラ五輪の中継に助けられて、明るく過ごし、さらには熟睡できる夜も出現するようになった。透析に踏み切ったのがよかったのか悪かったのか、自問を続けてしまう夜もあったのだが、やってしまったものは仕方がない、と思うしかない。

おかげさまで、一時期は担当医師が「ウチの病院ではこの半分ぐらいでぎょっとする数値」とおっしゃっていたBNP値も落ち着いてきた。効果的なお灸はまだ模索中だが、毎日同じようにやってはいても、なんとなくヘコんで見えるところが日々違い、そこにすえる。あとの課題はスキンケアだ。冬までには、ゆっくり入浴できるようになるといいと思っているが、掻痒感がそれで改善するかどうか、それはやってみないとわからない、その程度の先のことが視野にはいるぐらいの余裕は出てきている。

残暑きびしい折、ご心配いただき、ご連絡を頂戴した方々に、御礼申し上げたい。〔文責・きか〕

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